器材の使い方以外にも、ダイビングを楽しむ上で知っておくべき事があります。それが、"減圧症"です。
減圧症とは、体にかかる圧力が急激に低下する事によって、身体の組織や血液中に溶けていた気体が体内で気化し、血管を塞いでしまう障害の事。例えば、ダイビング中は深度に応じて水圧が大きくなるため"高圧環境下"に、飛行機に搭乗している間は高度に応じて気圧が小さくなるため"低圧環境下"になります。この様に、「高圧環境下⇒低圧環境下」へ急激に変化する場合に、減圧症にかかるリスクが高くなります。
そのため、減圧症にかかるリスクが高くなる旅行最終日(=飛行機に搭乗する直前)は、原則ダイビングができません。体調・体質、潜水時間・潜水深度などの様々な要因によって異なりますが、「ダイビング後、おおよそ半日(※18時間)~1日(※24時間)の間は、飛行機に搭乗するのは避けた方が良い」と言われています。逆に、「低圧環境下⇒高圧環境下」へ急激に変化する場合は、そのリスクは無いため、旅行初日(=飛行機で到着した日)はダイビングを行っても問題はありません。ダイビングを検討中の旅行者は、旅行スケジュールを確認しながら海に潜る日を決めましょう。